天候:晴
気温:7.4~19.8℃(観測点:雫石 日最低~最高気温)
場所:荒沢(高倉橋)
水位: 1.00m(葛根田川 岩持)
ここのところ晴れたかと思えば雨が降ったり、穏やかな日差しが・・・と思えばいきなり強い風が吹いてみたりと、なにかと不安定なお天気が続いていましたが、その合間を縫って沢で遊んでまいりました。
実は行き先はずっと上野沢&取染川を考えていたのですが、地形図を印刷して切り貼りしている最中に荒沢(平出川支流)が目に止まりまして、急遽行き先を変更。
しかもせっかく行くのだから・・・と、思いっきり上流まで行ってみることに。
さてその荒沢。
アクセスとしては荒沢沿いの林道を登っていけばそれだけなのですが、今回はちょっと別ルートでアプローチしました。
というのも、荒沢沿いの林道はガレガレのうえ倒木、そして上流部に近づくとまだ残雪がありそうでしたので。
で、その別ルートですが、高畑牧野から荒沢沿いの林道に入り、高倉橋を目指すというもの。
実はこのルートはネットで検索すると詳しいガイドを入手できますが、そのルートガイドによれば徒歩の区間はおよそ40分程度。
まあこれくらいだったらへっちゃらだろう。ということでそのガイドに従うことに決定。
さて今日は仕事はお休みなのだけども、10時に鶯宿温泉で父親と待ち合わせをしてタラボ採りに付き合う約束をしていたので、なるべく早く渓に着きたい。なので6時半には高倉橋に到着できるように渓快2号で盛岡を4時に出発。
途中、高畑牧野に行く道を間違えたり、あまりの勾配のために渓快2号のギヤ比が合わずにオーバーヒートで小休止したりと、いくつかアクシデントに見舞われながらも予定より少し遅れの6時ちょうど、高畑牧野の徒歩開始地点に到着。
おお。雫石スキー場のゴンドラ駅が間近に見えるぜ。


ここでふとイヤな予感。
ずいぶん山には雪が残っているのでもしかしたらこれだけ上流に来ても雪代が・・・
しかし、「いや。大丈夫。きっと大丈夫。」と自分を奮い立たせていざ徒歩開始。
・・・が。
ルートガイドによればいかにも登山道のような道があるように書かれているのだけども実際には道などまるっきりない。
野生の勘とコンパスと地形図を頼りに笹薮をかき分け、林を抜け、やっとの思いで予定していた林道に到着。
ここまでくればあとは一本道なのでもう大丈夫。
えっちらおっちらと歩くこと30分。
やってきました高倉橋。
高倉橋より上流を望む。

同じく下流を望む。

道中はほとんど雪は残っていなかったけど、さすがに渓には残雪が多いですなあ。
しかもバリバリ雪代が出ていて、これだと渡渉にはかなり気を使わないと危ないかもなぁ。
なんて考えながらも渓に降りる。
さて、それでは荒沢のすばらしい渓の様子をどうぞ。






いかがでした?
本当にすばらしかったですね。
それでは本日はこの辺で。
・・・と、シラを切るのも心苦しくなりましたので本当のことを言います。
入渓してすぐ。もう見渡す限りのポイントの連続にワクワク度もマックス。
早速竿を伸ばしてアタリを待つもまるっきり音沙汰なし。
橋から渓に降りるルートには足跡などないし、そもそも林道は雪で閉ざされていて、その雪上にもタイヤ痕はおろか足跡すらないのでゴールデンウィークで抜かれきったというワケではなさそう。
しかしどこのポイントでもコツンどころか目印に変化すら起きない。
入渓してすぐのプールにはサカナの姿を認められたのでまるっきりサカナがいないかというとそうでもない様子。
だけど現実的には全然釣れない。
ムキになって絨毯爆撃でポイントをしらみつぶしにつぶしながら、大岩を乗り越え、雪渓を進み、ヤブを漕ぎ、雪代の渓を渡渉し、「ちょ、待てよぅ」とキムタク風に渓にツッコんでもダメなものはダメ。
と思ったら。
ほとんど水溜りと思えるような止水の脇のポイント。
そこへ仕掛けを送り込んだところ、かすかに目印が不穏な動きをしたような。
半信半疑で竿を煽ってアワせてみると・・・
やっときましたこの手応え。
しかしさほど大きくないようなので手応えを楽しむ間もなく引っこ抜く。
本日一匹目は、あまり大きくないけど22cmのキレイな
イワナ。
これでボウズは脱出で一安心。
・・・が。
タモに納めてハリを外して、さて写真でも・・・と思ったところ、水に浸けていたタモを乗り越えエモノはバイバイ・・・。
最終的にこれが最初で最後の一匹だったので、本日はサカナの写真はナシ。
でも本当だよ!一匹は釣ったんだよ!!
まあそれはともかく、入渓して1時間半。そろそろタイムリミットなので後ろ髪を引かれる思いで入渓地点の高倉橋へと戻る。
そこからまた林道をテクテク歩き、ヤブをガサゴソ進み野っぱらを歩いて行くと・・・

ふう。やっと着いた。
予定通りに9時に高畑牧野を出発。鶯宿温泉の待ち合わせ場所へと急ぐ。
・・・だけど。
どうやら急ぎすぎたようで30分前の9時30分に待ち合わせ場所に到着。
見るとまだ父親は到着していない模様。
それじゃせっかくだから・・・とすぐ近くの鶯宿川へと降りてみることに。
温泉クサイ川を歩きながらちょっくら竿でも出してみるか、と気まぐれに竿を伸ばす。
竿を出して始めてすぐの、瀬脇のよどみのポイント。
そこに仕掛けを流していると盛んに目印をつっついている魚影が確認できる。
それではと、オモリを外して底狙いではなくフカセ気味に表層にエサを流すしてみた。
これがビンゴ!
すぐに目印をピュイっと引き込む元気なアタリ!
ピシリとアワせてみると、見事にハリ掛かりしたようでブルンと竿先を引き込む。
おお、いい引きだ。
細糸(フロロ0.2号)を切られないように慎重に寄せ、タイミングを見計らって引き抜いてタモにキャッチ。

がーん。
クキ(ウグイ)かよ(涙
まあでも、釣れないよりはマシよね。
ということでここで本日はタイムアップ。
その後は父親と合流して山でタラボ採りをしてきました。
(こっちはめちゃくちゃ大漁)
そういえば荒沢ですが、今回はあれだけ雪が残っていたところを見ると、まだまだ水温も低くてサカナもまだ動いていなかったのかなあと。
なので葛根田川の雪代が収まったあたりの6月初旬頃に再度荒沢を訪れてみようと思います。
そのときはテンカラでもやってみようかな。
今回行ってみて思ったのですが、この荒沢の上流域はものすごく開けた渓相なのでテンカラにバッチリなんですよね。
渓を歩くのは少し大変だけどもポイントも多いしきっといい釣りが出来そう。
おっと。
そういえば最後にデータを置いておきます。
釣果:
イワナ 1匹(22cm)
クキ 1匹(24cm)
仕掛:チョウチン1.8m(ナイロン0.4)
or 3.5m通し仕掛け(フロロ0.2号)
ハリ:オーナー
イワナ7号
or カツイチ やまめ一番ヒネリ6号
エサ:キジ
ということで本日はこんなところで。
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tag : イワナ 雫石川 マジ釣り 新規開拓 クキ